便秘は生活習慣病です!!


便秘は生活習慣病の一種

高脂肪・高タンパク食の食生活と運動不足が便秘を悪化させます。

便秘になると大腸内にたまった便が腐敗し、それが発する毒素は腸壁から血中に
再吸収されて全身を巡り、肌荒れや頭痛、肩凝りなどの原因になるというから怖いです。

しかも大腸がんのリスクも高まるそうです。

作る力

ウンチの材料はもちろん食事だが、「食べかす」が占める割合は10%でしかない。
意外にも80%は水分。

水分をよく吸収する食べかすが、ウンチには必要不可欠です。それが食物繊維。
肉や魚はいくら食べても、ウンチのもととなる食物繊維がほとんどありません。
食物繊維は野菜や根菜、果物、キノコ、海藻、豆などで摂取してください。必要摂取量は肉の3倍です。

「食物繊維はサラダで」と思っている人が多いが、もっといい方法がある。

カサのある生野菜はたくさん食べたようでも、意外と量は少ない。
カサが減って量が食べられる野菜スープがお勧めです。私は毎朝、5種類の野菜を使ったスープを食べています。

白米を玄米に、食パンをライ麦パンに替えるなどの工夫で、さらに多くの食物繊維が取れる。

育てる力

ウンチを構成する水(80%)と食べかす(10%)以外の残りの10%は腸内細菌。
大腸に生息する腸内細菌は、便1グラム当たり約1兆個、1000種類に上り、総重量は何と1.5キロ。
これらの力でウンチは良くも悪くもなる。良いウンチを育てるには?

腸内細菌のうち20%がビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌で、10%はウェルシュ菌など悪玉菌、
残りの70%は有利な方に加勢する日和見菌です。

腸内の細菌バランスが善玉菌優位だと、乳酸菌の働きで腸内が酸性になり、乳酸の刺激で腸の蠕動(ぜんどう)運動も
活発になる。乳酸の酸を薄めようと、腸壁を通じて腸内に水が誘導され、便が軟化し、排便しやすくなるのです。
善玉菌優位のウンチは黄褐色で臭くありません。

善玉菌を増やすのに手っ取り早いのは、ヨーグルト。1日200グラムが目安だ。
ヨーグルトが苦手な人はキムチやザーサイなどの発酵食品を。

中でもキムチは“野菜のヨーグルト”というべき食品で、植物性乳酸菌が豊富。
白菜やキュウリなどの野菜が入っているので、食物繊維も取れ、一石二鳥です。

悪玉菌は脂質やタンパク質をエサに増殖する。肉など高脂肪・高タンパク食を続けると、
悪玉菌優位になる。悪玉菌のウンチは黒くて、臭く、硬いのが特徴だ。

出す力

順調にウンチが育っても、加齢や運動不足で腹筋が衰えていては、快便は期待できない。

腹筋や大腰筋が衰えると、ウンチをうまく押し出せなくなります。老人が便秘になりやすく、
出ても細いのは、このためです。これらの筋肉を鍛えるには、ウオーキングが一番。
運動不足の人も、せめて1駅分は速足で歩いた方がいい。

ウンチは健康のバロメーター。大便は“体の便り”と考え、健康アップに役立てようではないか。

ご質問は下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。

seki@harvest-web.com


SNSでもご購読できます。

カテゴリー

コメントを残す

*

CAPTCHA